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契約的束縛・誘惑なる秘密
第21章 日本ー遺物の秘密とルークの葛藤
「街に出ているって事は、ミン・ロンチャンは監視カメラから画像を引っ張れるよなぁ‥‥
でもさカイザーはムリなんだろ?
仁科以外分からないんだもんな――」
「私も確信は持てません
ですが可能性的に考えると、カイザーの可能性が一番高いのも確かなんです
私達が山口県に行っている間にルークに調べさせていますが、当たりが出るかどうかも怪しい限り
ですから直接そう思いました」
仁科の言い分も間違ってはいない、本人を捕まえる事これが最短ルートと言いたいんだろうな。
そしてツインドラゴンは美波をも狙っている、こうなると仁科は本気で動く‥‥潰す為に。
「何処の裏組織もトップは闇の中か」
「それを言われると痛いです本郷さん
カイザーはともかく、私はあまりにも不自然なんで表に出ないだけなんですがね?
周防老も言っていたでしょう??
数百年もその名が噂されていると、一般的に考えて同一人物とは思えない、此が積極的に表に出ない理由です」
「「「‥‥まあ‥‥」」」
世の中1000年以上生きている人間など居る筈が無い、仁科の言う事も最もなんだが、こう普通にしていられると俺でさえ忘れそうになるぞ?
仁科があまりに自然体過ぎるとも言うな。
大雑把な方向性は付けたが言うほど簡単では無い、さて俺は何をすれば良いんだろうな。
こう細工事は俺向きでは無く、かと言って何もしないのも躊躇われる、最終的には俺らしくなんだろう出来る事を探して見るか。