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契約的束縛・誘惑なる秘密
第21章 日本ー遺物の秘密とルークの葛藤
考えるだけ考えて、先ずは話を通す為に仁科さんの部屋に行って見る事にした。
"コンコン‥‥"
「良いかな? 仁科さん??」
「美波?
構いませんよ、入って下さい」
案の定大量の紙の山と端末に向かっていた仁科さん、此からの事の準備それは分かってる、私は手が出ないけど。
みんな過保護だから本当に必要な時以外は私はやる事が無い、もう少し頼ってくれても‥‥そう思うんだけど折れてくれないのよ。
「仁科さん‥‥そのルークの事なんだけど、山口県に行く前に私に頼むと言ったよね?」
「ええ言いました、私が直接言うより美波の方がルークは聞く耳を持つ、そんな意味合いも含まれていますが、一番はルークの気持ちでしょう」
「"ルークも‥‥"仁科さんが言った言葉、でもルークが私に対してそんな素振りをした事は一度も無いのに、どうして‥‥」
「あの時も言ったように私とルークは似ています、私がこうなんですからルークも‥‥
美波は似ているんです過去にルークが愛した女性に似ている、姿形では無くその強い心、彼女も心強い女性でした
‥‥本当に過去の話で既に居ませんが」
「それはルークが‥‥」
「私達の方が人から外れています
そしてルークが愛した女性は普通の人間、相容れない時の差は辛いですね
ですが美波ならば可能性はあります、稀少種である美波でしたらルークと同じ時間を歩む事が出来る、私はそれに賭けているんです、誰でも1人は嫌ですから」
「仁科さん」