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契約的束縛・誘惑なる秘密
第21章 日本ー遺物の秘密とルークの葛藤



「こんな事を言う私は傲慢に聞こえるかも知れません、無茶な我が儘とも取られるかも知れない
ですがルークが美波を思う気持ちは本物、それだけは断言出来ます、私は何れだけの間ルークを見て来たと思います?
ルークが子供の頃から一緒だったんです、無表情にしていても考えている事くらい分かりますよ」


「‥‥仁科さんの言い分は分かったよ‥‥
うん、それでルークに押し通して見るから、私なりだけどね」


「美波らしくが一番です」


やっと決意が出来たかな?
仁科さんの言い分と私なり、結局は何時もの事にはなりそうだけど、今日ばかりはルークに言い逃れさせない。
うんん、させたくないの。



「じゃ中枢区画に行ってルークを探して見るから」


「‥‥ええ‥‥」


そう納得して仁科さんの部屋を出ようとした時!
突然の奇妙な違和感それに‥‥‥



((僕に触れるなぁぁぁぁぁ―――――――!!!!!))



「‥‥えっ!?」
「今のは‥‥アリアンですか!?」


私と仁科さんの頭の中に強烈に木霊したのはアリアンの叫び、違うこの地下支部中に声とは言わないけど、凄い衝撃が駆け抜けたのは確かだよ!!



「美波!
正面の遺物の欠片です!!」


「う、うんっ!!」


間違いなく何かがあった!
私も仁科さんも慌てて支部正面の広場へと走る!!


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