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契約的束縛・誘惑なる秘密
第23章 香港ー再びの二首龍
幕が開く……。
そして俺は吊るされた女に近付く、名前も知らんこの女の元に……。
「いい格好だな調教女。
どうだ放置された心境は?」
「あぁ……早く、早く、私を責めて下さいご主人様。
躰が……躰が熱く疼くのぉぉーー!!」
「誰が責めてやると言った!
放置と命令した筈だ、従わないんであれば仕置きが必要だなメス豚風情がっ!!」
手に持つ鞭を振り上げ、ヒュンという空を切る音を上げながら胸への一撃!
「ア"ア"ァァァーー!!」
「なんだ、此だけで大声か?随分と堪え性の無い躰だな」
ラバーがクッションの役割を果たす、そう考えるからこそ強めには打っている。
だが、一撃でこの嫌がりよう、調教済みと聞いていたが痛みにはまだ弱いのか?
事前に女を知り得ない以上、ショーの中で如何に早く女の性癖を見付けるかが鍵。それを素早く見付けるのが調教師の腕なんだが。
(考えを少し変えてみるか、このまま鞭打ちで様子を見てみるか……。
客は鞭打ち程度では満足すらしない)
こんな調教には慣れた連中、正直に言えば金にモノを言わせたくそったれ共……とは思えど客は客。
俺は、俺達は魅せる調教師、客を喜ばせるのが此方の仕事、こんな時は自身の性癖とは別問題だ。
「足りんようだな、その口が従順になるまで鞭をくれてやるから、ありがたく思え」
またヒュンという音を奏で、俺が振るう鞭が女の躰に入る。
ヒュン!
「ア"ーー!」
ヒュン!
「いやぁ! 痛いっ痛い!!」
ヒュン!
「ウッ……お願いです、許して……」