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契約的束縛・誘惑なる秘密
第23章 香港ー再びの二首龍
「俺の言う事が分かるか答えろ!」
「……分かり……ます、ご主人様」
大の字のように両手を広げて拘束されているこの女、CLUBも英語が分かる女を俺達に回したか。
言葉が通じるのは分かった。次にラバーランジェリーの詳細。一口にラバーと言えども何パターンも存在し、俺自ら着させている訳でもないので、じっくりと細部を見聞。
(なるほどな、此は使えるか)
そこそこに卑猥に作られてあるラバーランジェリーを、俺は使う事を念頭にショーの構成を考える。
本当は事前に構成は考えるものだが、相手が宮野という時点で即興可能と捉えたんだが、まぁ上手く行くだろう。
「今はまだ、このまま放置だ。此処で客の期待が籠った下世話話でも聞いているがいい」
「……あぁ」
持っていた鞭を女の頬に当て、俺はそれだけを伝える。
それにしても女に残る痣の数々、相当痛め付けられたのが見て取れるが、俺的には不服。女に傷を残すのは好きではない。
自分が傷痕があるからなのか、頬を傷つけられた美波を見たせいなのか、分からんが。
(ラバーの上から鞭打ちは問題無いだろう。後必要な物は……)
女を無視し、俺は淡々と必要な性的道具を集めてゆく。
調教済み。だとすれば少々過激にやるのも可能。ただし痛め過ぎず緩すぎず、それが俺の持ち味でもあるんだが、今日は限りなく前者に近い内容にはなりそうだ。
全ての道具を調え、俺は幕が開くのを待つ。
この瞬間、俺は只の調教師になる。軍隊式プレイスタイルの厳つい調教師に。