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契約的束縛・誘惑なる秘密
第23章 香港ー再びの二首龍
◇
驚いた、初めのうちはこう……躊躇いというのか、葛藤している雰囲気だった宮野が、最後には主導権を握ってショーを行う。
日本に居た頃、言葉こそあれだったが、誰かが先導しなければなからなった宮野がな、見違えたもんだ。
うかうかしていれば、俺すら追い越すだろうよ。
「いやぁー、久し振り過ぎて感覚狂いそ」
「いや正当な判断だったと思うぞ、俺はな」
「マジ?マジ?
本郷さんが褒めてくれたぁー!」
本気で喜ぶ宮野を連れて、ステージから離れている控え室に入った。
一応報告を上げる為なんだが……必要あるのか?
「あー手書き……」
「俺が書くよ。宮野は休んでろ」
「サンキュー本郷さん」
書式が苦手は相変わらず、アメリカではどうしていたのかと、軽く疑ってしまうのは仕方がないだろ?
成長したところと、変わらないところ、ある意味宮野らしいんだろうな。
「英語で良いのか?
……英語でしか書けんが」
備え付けの机に座り、テンプレート化した報告書に記入していく。
(前は1からだった)
主催はこんなテンプレートを用意する筈はなく、白紙から記入が当たり前だった。今を考えれば少々懐かしい話だな。
端末操作をしながら宮野を見れば、ソファーに座りコーヒーか?そんなものを飲んでいるよう。
調教後の反省会、あれも主催の提案の一つ。
「……あの調教女、壊れるな」
「あー、俺やり過ぎた?
あまり壊したら不味いんだよね本郷さん?」
「男と違い女は沢山居るから、咎められんとは思うが……。
極力壊さない方が良いんだろう」