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契約的束縛・誘惑なる秘密
第23章 香港ー再びの二首龍
主催が居てこその俺達。
他で調教師をやっても、根本的なところから抜け出せはしない。
……本当に今日は思い出しが多すぎる。
「思い出に浸かるのも悪くはないが、料理が冷めるぞ?」
「え?あぁー!
食べる食べる、勿体ないじゃん!」
「思い出話は帰ってからでも出来る……多分な」
美波を刺激しないように。
そう思い避けて来た話。
だが、たまには話してみても良いのではないか?
俺的にはそう思った。
◇
んー!満足満足!!
あれから必死に食べたけど、結局あましちまった。
勿体ないけど腹に入らないんだから、仕方ないじゃん?
でも旨いから、俺も本郷さんもスゲー食べたんだからな!
「香港って島だから、船移動が多いよー」
「なんだ?船酔いするタイプだったのか宮野?」
「違うみたいだけど、地に足が付いていない感じ?」
「それはあるか。
数分我慢すれば後は歩きなんだ。歩きの方が長いぞ?」
「マンションから少し離れたもんなぁー。
でも食べたし、食後の運動じゃん?」
「ポジティブだな宮野は」
あ、本郷さん堪え切れずに笑い出したよ。
本郷さんが外で笑うの、あまり無いんだって。
うわー貴重かも?
そんなバカな話をした後、船から降りてガチ歩き。
幾ら香港島でもさ、こんなに遅い時間になると人影も疎らで、俺達以外居ない感じにも見える。
なのに油断したんだよ、CLUBであれほど聞いたのに、俺達には関係ない……訳が無いじゃないか!!