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契約的束縛・誘惑なる秘密
第25章 香港ー囚われの美波
「こんな女一人の為に、この俺様が動く羽目になるなんてよー、腹立たしくて仕方がないぜ」
「っ! くぅぅ」
ユウウンはレンからサザンクロスを引ったくり、その胸元を無造作に掴み、サザンクロスを吊し上げやがった!?
女に対して暴力を奮っても、何一つ思わないコイツの性格。俺でもやらんぞ!
「非力だな女!
力無き者は、力ある者にひれ伏してればいいんだよっ!
……そう、レイお前もな!!」
「ぐっっ……!?」
サザンクロスを捕まえながら、レンを脚蹴り!
それだけなのに、レンはその場に跪く。
「お前が俺に勝てる訳がないだろレイ!
たかだか予備の実験体のくせしてよぉ、いっちょまえに幹部面するんじゃねえよ!!」
「……ユウウン」
「ユウウン様だろ出来損ない!
丁度いい、てめぇもティェチンも邪魔だったんだ、ついでだから堕としてやるとするか。
おい、あの男も捕まえろ!
皇帝はイン・ウードゥは不要、そう言った」
『はい、ユウウン様』
サザンクロスが逃げろと言った意味がこれか!
とはいえ、もう逃げられそうにはないけどな。
ユウウンの配下に俺も捕まり、全員目隠しをされて何処かに連れて行かれる。
無理矢理歩かされ、車にも乗せられた。
そのせいで、現在地が分からねぇ!
そして、待ち受けているのは、決して良い事ではないというのは、俺でも予想は付く。
ただし、何をやるかまでは予想が付かない。
ソウ・ユウウン。噂通りだとすれば……ロクな目には遇わんなこれは。