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契約的束縛・誘惑なる秘密
第26章 香港ー盟主と皇帝

ルークに言ったように、私は迅速に行動する。直ぐ様CLUBから飛び出し香港島へ、そこから裏道を使い中央支部に到着。所要時間15分といった所でしょう。
この支部で私を止める者は存在しない。そこはイェンフィが上手く手配し、支部内での行動は自由。それをいいことに、私は直接イェンフゥイが居る上階の一室に乗り込んだ。

「盟……コンラート様!?」
「驚くのは後にして、イェンフゥイ簡潔に聞きます」
「何をでしょうか?」

いきなり私が来た事に驚くイェンフゥイを制し、単刀直入に話を聞こうと私はデスクの上に座り本題を切り出す事にしたんです。……一刻の猶予もない、これが理由ですが。

「ツインドラゴンの本拠地、貴方は知っていますねイェンフゥイ?」
「何故……」
「カイザーとおぼしき人物が、私を煽ったんですよ。ですから売られたものは買おうかと……。そのくせ手掛かりは残さずでしたので、可能性的に自身の本拠地が一番高いと踏んだまでです」
「……分かりました……」

イェンフゥイは引き出しから、一枚の地図……香港島の詳細地図を取り出し、デスクの上に広げたんです。やはりカイザーは香港島、それが確信出来ます。


「地図のこの場所が、我々の居るCross sels(クロスシールズ)中央支部。そしてツインドラゴンの本拠地は……」

イェンフゥイの指が動く。ですが指はこの場所からさほど遠くない位置で止まった。


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