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華の王妃
第4章 ユリウス



「約束します。私はこの子の為に生きると・・この子を母として
守ると。たとえどうなってもこの子に生があるのなら・・・  」



ユリウスはリンダリアの手を取ると静かに口づけを落とした。



「ご立派です。私は生涯貴方様に真の忠誠を誓いましょう。」



「ありがとう・・あなただけが・・私の・・味方・・。」


「姫君・・・ 」


「どうか私を導いて下さい・・・私の子を生かす為に・・私が取るべき道を・・」





「勿論でございます。姫君は私の言葉だけを信じその身を委ねて下さい。」




美しく優しいユリウス。


リンダリアは王に囚われてから初めて心の平安を得たような気がした。


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