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第1章 やめられない


……………………………………
「おはよう、榎本さん」

「ゆっ…雪城さん、おはようございます…!」

雪城さんは地味で目立たない私にも、爽やかな挨拶をしてくれる。

その左手の薬指には、指輪が光っていた。

叶わない恋だとは分かっている。

だけど、雪城さんのことを思うと、アソコがじゅんと濡れる。

仕事中も、ずっとオナニーのことを考えていた。

雪城さんの奥さんは、毎晩あの腕に抱かれて、あの腰に突かれて、あの口から「愛してる」なんて告げられているのだろうか。

昼休みの間中、そんなことを考えていると、アソコが疼いてしょうがない。

…今日は、屋上でしよう。

私はそそくさと屋上へ向かう。

屋上は雨風に晒されて劣化がひどく、昼休みといえどあまり人が立ち寄らない。
今までも何度か屋上でしたことがある。


屋上の扉を開けると、やはりそこには誰もいなかった。

私は隅に移動して、立ったままショーツを下げる。壁に手をついて、刺激を待つそこに触れた。

「は…」

もう充分濡れていたそこは、ぬるぬるとした愛液を流しながら、いやらしい音を立てる。

濡れたアソコに風が当たって、野外は興奮する。

私はしゃがみこみ、夢中でクリトリスを弄った。

快感がのぼってくる。

ああ、

っ、

「イクゥ…っ、あっ!」

びくんと痙攣し、息が乱れる。


しばらく余韻に浸ったあと、ポケットに入れたティッシュでアソコを拭う。


「…あー…終わった?」

突然背後から声がして、私は硬直した。

血の気が引いていく。

「え………………」

振り返ると、そこには同僚の橋上がいた。



見られ…た…。
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