この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
忘れない
第5章 母、新たな決意
ーーー・・・次の日の朝
・・・いつの間にか眠ってしまったみたい
だけど寝た気がしない。
同時に兄も起きたみたい
「・・・おはよぅ・・・」
兄「・・・おはよ」
兄も眠そうに目を擦りながら起き上がった
私達は静かに、母がいる居間に向かった。
父は仕事に行き、今は居ない
扉を開けた瞬間、息が止まりかけた
髪の毛はグシャグシャで目も腫れ上がり
ボロボロの母が目に飛び込んできた
「それ・・・お父さんが?」
恐る恐る聞くと、母は静かに泣きながら頷いた。
兄「お母さんっ・・・」
母に駆け寄り泣いている
私も駆け寄りたかったが、しなかった。
一刻も早くこの場から出ていきたかったから。