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第16章 啓介の気持ち

「あ、あ、あの！！パンケーキ！！」

パンケーキか・・・
参ったな・・・


「そっか～～。」
そっか～～
と、もう一度心の中で言ってみる


「確かにパンケーキ美味いよな！！」
確かに美味い
このはと食べたしな
でもな～～



「俺さ・・・実は初めて、パンケーキってやつを食ったんだけど・・・」
「甘いな！！」
と言った
このはの好きな物を嫌いだ。
なんてとても言えない・・・




「甘いですね・・・」
微笑むこのは


そんな顔されたら・・・
言えなくなっちまう・・・

「・・・俺さ・・・」
どうしよう・・・


「・・・実は・・・」
なんて言おうか・・・


「・・・ごめん・・・」
先に謝る俺



「・・・甘いの・・・苦手なんだよね・・・」
思い切って言ってみた


泣く？
泣いちゃう？
泣かないでくれよ～～
頼むから！！


何故かホッとする顔をするこのは
それを見て俺もホッとする
良かった～～



「でな？」
「晩飯は甘くないものでこのはの好きな食べ物が知りたいんだ」

これが聞きたかっただけなのにめっちゃ時間かかった(笑)