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お前がすきでたまらない
第22章 ユキ
一つ上の姉ユキ

気が強くて男勝りな性格で小さい頃から何かって言うと俺にかまってきた

美人だと言われてたが、なんにしろ姉弟だ
俺と顔がそっくりで俺は美人だとは思えなかった

何しろユキの性格を良く知っていたしな

俺の事を必要以上に、母親よりも俺の面倒を見たがるし
小学校の低学年位まではそれで良かったが年頃になるに連れ、ユキの俺に対するガキ扱いに嫌気が指していた

何度か貰った事のあったバレンタインのチョコなんかも
「啓介のくせに生意気だ」
「こんなにいっぱい食べられないでしょ」
と言って勝手に食べられた

俺が文句を言うと
「私が作ったのがあるじゃない」
と、散々自分の作った試作品を食わされた

「何すんだよ」
と反抗するとその時ハマっていたプロレスの技をかけられた

当時の俺は体が小さく泣き寝入りするしかなかった

悔しくて、悔しくて
ユキを見返してやろうと柔道と空手を習いに行った

中学にもなると力では敵わないと知っていたからか技をかける事は無くなったが・・・
その頃には成長期とやらで背も高くなり筋肉もついていた

当時の俺はモテ始め告白なんかもされるようになっていた

何しろ一つしか学年が変わらないから俺の噂が嫌でもユキの耳に入った

告白される度に

「啓介には彼女なんてまだ早い」
「早いかどうかは俺が決める」
「いいや。私が決める」

「お前にそんな権利はない」
「いいや。ある」

「それにお前って言うな」

「ユキにそんな権利はない」


そう言うと


「啓介には特別にユキと呼ばせてやろう」

「私以外の女の子を下の名前で呼ぶなんて・・・」

「啓介にはまだ早い」

何ちょっと嬉しそうに言ってんだ
ほんと残念な姉貴・・・

「はぁ?」
「ずっと前からユキだろうが」

すると

「私以外の女の子に啓介って呼ばれんのもまだ早い」




俺が告白される度にこんな会話を繰り返していた



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