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お前がすきでたまらない
第28章 恋文とジェラシー
「え?」
「先輩、もう帰るんですか?」
「ユキさんも?」

俺が帰ると言うよりも信はユキが帰る事の方が気になるんだろうな

「「信は残って飲んでていい」」

ユキと俺の声がハモる

俺は信が残っていれば時田が喜ぶと思って言った
ユキもそう言う気持ちだったんだろうが・・・

「良かったじゃない!!両手に花よ」

何となく神尾への嫌味に聞こえるのは気のせいではないだろう・・・

「そんなぁ~~」
「ユキさんが帰るなら俺も帰るっス」


時田・・・
なんか・・・
なんか・・・
ごめん・・・


三人で店を後にすると時田が後から追って来た

俺と信が食事をすると言う事を神尾も聞いていたと
そして一緒に来たと・・・

神尾と自分の態度が失礼だったと謝った

時田は良い奴だよな

別に時田が謝る事ないのに・・・

そんな事を考えているとユキと時田がこそこそと話していた

時田の恋心が理解らない信
ユキも焦れったいのだろう

「ユキ」
「それ以上信をいじめるな」
「信が泣く」

「うう・・・もう、泣いてます・・・」

ほら・・・
またここに面倒くさい奴が増えたじゃないか


「うう・・・ユキさんが冷たい・・・」
「先輩~~俺を慰めて下さい~~」

「気持ち悪い!!」

マジで勘弁してくれ

ほら信!!
見てみろよ!!
時田の冷たい目!!
お前の気持ち悪さ・・・百年の恋も冷められるぞ!!

「信・・・残念だが・・・」

慰めるなら俺じゃなく時田だ
それに気が付かないお前は・・・

「お前は・・・色んな意味でのバカだ」


「ううう~~先輩まで~~」

信・・・
お前がもう少し周りに気がつけば涙なんか流さずに済むのに・・・

俺もユキもお前に幸せになって欲しいんだ

だから・・・
時田!!
信を諦めるなよ!!


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