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お前がすきでたまらない
第30章 信の青春ノート
「かわいいワンコですもんね」

俺が言うと

「だろ?めちゃくちゃかわいいんだよ。」
「家を出る時もずっと、クーンって鳴いてさぁ」
「俺が帰ってくると嬉しそうに尻尾、これでもかって位振り回すんだよ」

嬉しそうに話す先輩になんだか俺の胸があったかくなった

「先輩に助けてもらって幸せ者ですね」

俺も正義も・・・


「そうかな?だといいけど・・・」

少し照れる先輩

「けど・・・ユキが変な名前で呼びやがって・・・」

ブツブツ文句を言う先輩が気取っていなくて親近感がわいた




そんな事を話していると家に着いた


「ここです」


「お。案外近いな」
「じゃあな」
「あいつら居なくて良かったな」

どこまでも面倒見がいいと言うか・・・
お人好しと言うか・・・

そんな先輩とこれっきりになるのは嫌だった




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