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お前がすきでたまらない
第32章 啓介の決心
このはには遅くなると言ってあった
晩飯は先に食べてていいと

俺・・・
晩飯食えないかもしれないし・・・

え?
その意味はすぐに理解ると思うよ


「ただいま」

実家の玄関を開けると母親がパタパタと走ってきた

「おかえり!!」
「さぁ、早く上がりなさい」
「ご飯たくさん作っておいたから」

「ああ」

母親に急かされリビングへと入った


テーブルにはこれでもかと言うほどの豪華な料理が並んでいる


「啓介が急に帰ってくるなんて言うもんだから・・・」
「張り切っちゃった!!」

「・・・ありがとう」

テーブルには親父が座っている

俺が席につこうとすると玄関のドアが開き足音が近づいてくる


「啓介!!」
「帰るなら、帰るって言いなさいよ!!」


「・・・ユキ」


「ママは本当に啓介には甘いんだから・・・」
「私はしょっちゅう帰ってるのに・・・」
「こんな豪華なご飯作ってくれないのに!!」

なんてブツブツ言ってる

「ユキはしょちゅう帰ってくるからよ」
「その代わりパパはユキには甘いじゃない」

「それと、これとは別よ」

と、言いながらつまみ食いをするユキ

「つわりはいいの?」

なんて母娘の会話に花が咲く


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