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お前がすきでたまらない
第32章 啓介の決心
「で?」
「啓介、お前は?」
「何で帰って来た?」

それが親父のセリフかよ・・・
俺が帰って来たらダメなのかよ

なんて実家だからか、子供じみた考えをしてしまう


「話があって・・・」

「「話?」」

親父とおふくろが同時に言った
ユキは傍耳を立てつまみ食いをしてる


「警察官を辞めようと思ってる」

その言葉に二人が黙った

「・・・啓介・・・」
「順序立てて言いなさい」

ユキが横から口を挟んだ


「・・・お前は・・・」
「何を急に言い出すんだ」
「ユキ・・・」
「お前は知ってたのか?」

ユキに飛び火の言葉が舞う


「結婚しようと思ってる」

俺の言葉に母親は開いた口が塞がらない
親父は目つきが険しくなった


「警察官を辞めて・・・」
「結婚するとは・・・」
「どういう用件だ?」

親父が俺を見据えた


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