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第33章 谷川家

「啓介さんのご両親に会うの・・・」
「緊張します・・・」

このはが俯いた


「初めての人に会うのは誰だって緊張するもんだよ」
「結婚って・・・」
「したいからして終わりじゃなくて・・・」
「家族が出来るって事なんだよ」

「俺とこのはが家族になろうとすれば俺の両親やユキとも家族になるって事なんだ」
「俺の家族だけじゃなくて、俺の友達にも会って欲しいと思ってるよ」
「俺の事を理解っていってもらいたいんだ」


「そして・・・」
「おめでとうって言ってもらえたらいいな」



そう言ってこのはを抱きしめた


「・・・おめでとう・・・ですか？」

「そう・・・」
「このはや俺を応援してくれる人達・・・」

「必ず力になってくれるはずだよ」
「このはにとっても・・・」


「私にとって？・・・」


「うん・・・」
「ユキはこのはに料理を教えてくれるだろ？」
「俺の母親も、きっとこのはを気に入って色々教えてくれるさ」

「・・・色んなマナーがあるんでしたっけ？」

このはが俺の胸の中で呟いた