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お前がすきでたまらない
第35章 ロマンティック作戦
「ユキ」
「この後、時間ある?」

自分の心配なんて言いながら、いそいそとデザートを取りに行くユキに聞いた


「あるけど・・・」

「なら」
「このはとデートしてくれないか?」
「このはが映画を観たがってたんだ」

「私は勿論いいわよ」
「どんな映画?」

「ディズニー映画」

「ああ!!」
「私も観たいと思ってたのよ!!」
「空いてるかしら?」

「そう言うと思って・・・」
「席は予約しておいた」

「気がきくじゃない」

「このは、いい?」

「ええ・・・」
「私は嬉しいですけど・・・」
「ユキさんご迷惑じゃないですか?」

「全然よ~~」
「それに穂高さんも啓介もそういうの見ないし・・・」
「いつもレンタルか一人なのよ」
「でも・・・」
「このはちゃんの頼みなら啓介は観に行くかもね!!」

「ユキ」

ほんと・・・
どこまでが本気で、冷やかしか・・・
口を滑らせないだろうな?
ユキを睨んだ

「もう」
「わかってるって!!」
「お~~こわ」

怖いなんて思ってもいないユキの下手な演技に呆れた


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