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冷血な獣
第11章 本心

普段ならすぐ拒む筈なのに、
現実は無我夢中でその舌を味わう様に貪り始めた。


「んっ、んっ……」


* * *


それから数分後。
唇を離すと、熱い吐息を吐く。


「はぁっ……」


もう、無理。
キスのせいで、体の疼きが強くなってしまった……。
我慢が効かない……。


「椿さん……早くっ……」


するりと首へすがりついていた両手を解いて、
椿さんの両肩へ置くと、胸の頂へ舌を這わせる。

そして唾液を纏った舌でねっとりと舐めると、
何度も固くなった頂へ吸い付いた。


「んっ……はぁっ……」

「本当ヤバイなぁ……妃南ちゃん、効きすぎ」


……効きすぎ?

昨晩鷺沼さんも同じ事を言っていたけど、
どういう事?

もしかして、昨晩の飴の様に、
今も私何かされたの?







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