この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
冷血な獣
第12章 強敵

静まり返った和室に、高鳴った鼓動の音が聞こえてしまうんじゃないかと心配になる。


「でも……」

「辛いんだろ?」


迷惑かけたくないと思っていた。
けど龍河さんの優しい声を聞いたら、甘えて頼ってしまう。


「はい……」


おずおずと答える声。
遠慮がちにそらす視線。

私の不安全てを、その後の声がかき消した。



「おいで。佐伯」




* * *


腕を引かれ、龍河さんの方へ引き寄せられると、私は龍河さんの太腿へ座る。

……夢みたいで、信じられない。

また龍河さんとこういう風に、話せる事が。



「佐伯。固くなるな。力を抜け」

「すいません。緊張したら力が入っちゃって……」

「深呼吸してみろ」


言われた通り、深くふぅっと息を吐いて、すーっと吸い込む。


「……やっぱりダメです。龍河さんを見ていたら……」

「それなら目を閉じていろ」


無表情の龍河さんから言われて、返事をすると。


「はい……」


私は心を高鳴らせたまま、目を閉じた。


/336ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ