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冷血な獣
第12章 強敵


「ぁっ……」


うなじから首筋へ這う舌。

その動作にゾクゾクと鳥肌を立たせ、必死に意識を保つ。


「妃南の味。興奮するな」

「う……」


ただでさえ緊張して意識が飛びそうなのに。

低い声で囁かれると、心臓が破裂しそう……。


「もっと舐めて良いか?」

「えっ……。わっ……!」


突然体を持ち上げられ、龍河さんが背もたれにしていた岩風呂の縁に座らされると、私はビックリして龍河さんの顔を凝視する。


「初めてだろ? ここを舐められるのは」


相変わらず平然とした顔付きの龍河さん。

けど、私の太股をM字に開くその瞳には、今までとは違って優しい色が感じ取れた。


「初めてですけど……。そこはダメ……っ」

「もうこんなに滴ってるな」

「あぁっ」


強引に足を押さえつけられたまま、陰部へ顔を近付けられ、一気に込み上げる羞恥心。

それよりも陰部を下から上へ舐め上げる舌が、これ程ない強い快楽を与え始める。


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