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第17章 花嫁

「えっ……」

鷺沼さんに触って貰う……？そんなの……。

「私は良いですよ。妃南さんの為にご奉仕します」

黙って見ていた鷺沼さんがこちらへ近付いてくると、私は困惑した。

「鷺沼さんも何言ってるんですか……？」

突如変わった部屋の空気。異様さと冷血さが、二人の瞳からも伝わってくる。

「龍河さん？鷺沼さん……？」

話し掛けても無言な二人。しかし私を獲物の様に見つめるその姿は、まるで肉食の獣で。

恐怖から私は鼓動を速めた。