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第17章 花嫁

「妃南？どうした？」

「っ……」

「腹でも減ってんの？」



頭が痛い。

……どうしてこうも私の周りには、変な人が多いんだろう。

皆に振り回されてる。



「そんなわけないでしょう！この婚姻届は破棄するから……」

「破棄？」





両手で持った婚姻届を破ろうとした時。

右手をりょう君から掴まれた。

いつの間にかソファから立ち上がって私の前まで近付いてきていたりょう君は、そのまま私の体を引き寄せ両腕で包み込む。



「無理。破棄しないで」