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冷血な獣
第5章 お見合い大作戦2

それは、自惚れても良いって事?
私の事、好きと思ってくれているって事?

「龍河さん……私も……」

ぎゅっと龍河さんの首に抱き付くと、そのまま暫く身動きを止める。

この時までは両思いだと信じていた。

龍河さんの暖かい体温を感じながら自分は世界一幸せだと。

無言で行為を再開する龍河さんの手や唇に、ずっとただ翻弄され続けるだけだった。
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