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冷血な獣
第5章 お見合い大作戦2
「あっ……あっ……」
髪の先から雫が滴り落ちて、自分の肩を濡らす。
シャワーを浴びたばかりで体は火照っているのに、吸い付かれる度、更に熱くなって。意識は朦朧とし始める。
「ンンッ……」
ついには全身からバスローブを剥ぎ取られると、羞恥心で支配された。
「龍河さん……」
私だけ生まれたままの姿になって、もう何度も見られているのに強張る体。
モデルの様にスタイルが良ければ良いけど、悲しいことにそうではなくて。龍河さんに同情さえしてしまう。
「何だ? 妃南」
「どうして、私なんですか?」
素朴な疑問を投げ掛けると、すぐに返事は返ってきた。
「妃南しかいないと思ったからだ」