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冷血な獣
第7章 振り向かない

「一緒に暮らすなんて事も簡単に言うんじゃない」

龍河さんはソファへ腰掛けて、冷酷に私を睨む。
そして日頃のうっぷんが溜まっているかの様に、説教を続ける。

「大体お前は男に対して隙を見せ過ぎだ。無駄に笑顔を見せるな。優しくするな。話し掛けるな。周りの男なら誰でも良いのか?」

そんな風に私の事を思っていたなんて……。

「そんなわけありません……! 私は龍河さんの事が……」
「兎に角、佐伯の部屋で暮らすなんて、一生誓ってしないからな!」

ムキになって言い返そうとする私に向かい、強く言い捨てる。
そんな龍河さんへ、私は二度と私の部屋で暮らそうなんて言わないと心に決めた。
頑固過ぎる龍河さんに内心驚きながら、これからどうなっていくのか不安になっていた。

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