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冷血な獣
第2章 冷血人間の彼女
翌朝になって目を覚ますと、私は一瞬にして昨夜の情事を思い浮かべた。私、どうかしていた…。頭を痛めながらゆっくりとベッドで体を起こすも、自分が生まれたままの姿である事に慌て始める。
「ヤバイ…」
どうしよう。今日は会社休みだけど、明後日から会社で顔合わせないといけない。
「もし女子の職員にばれたら、ただじゃ済まされない…」
私と龍河さんが寝たと知った女子職員達の顔を想像すると恐ろしくて…身震いした。きっと嫉妬の的や、裏切り者扱いされるに違いない。
「はあ、どうしよう…」
ベッドの側の床に落ちた服を拾い上げ、着替えながら憂鬱になる。そのままベッドから降り、寝室のドアの方へ歩き出しても、気分が晴れる事はなかった。