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イケないキミに白い林檎を
第12章 甘い口付
セックスができない時に限ってこんなことをするなんてずるい。
「今はこれ以上したらっ……、ダメだって言ってるじゃないですか」
「うっ!!」
抵抗しようとして勢い良く膝を立たせると急所に当たってしまい、ソラ先輩が悶絶して隣に倒れ込む。
「ごっ…、ごめんなさい!大丈夫ですか!?偶然当たっただけなので、悪気はないんです」
「……ッ。いや…、そのくらい…拒否できるように…なったんだなって……」
「嫌いだから拒否してるんじゃなくて、今はしたくないって意味であって……」
「自分を大切にするのはいいことだよ…。今のは俺が悪かったよな……ごめん」
苦しそうな顔をして笑ってから、私の腰に触れてそっと抱き寄せた。
熱を一気に上げられてから下がる様子がない体温に煩い鼓動。
これって、ソラ先輩のことを前よりは好きになってきてるのかな……。
――――ピコンッ
二人でベッドに横になっていると、近くの机の上に置いてあったソラ先輩のスマホが鳴った。
それでも私のことを抱いたままで動かない。
「スマホを見ないんですか?」