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イケないキミに白い林檎を
第17章 甘い恋がはじまる時
「昨日なんとか仲直りしたからおれらは大丈夫。でも仲直りは早い方がいいよー。
冷却期間もいいけど、謝るのが遅ければ遅いほど修復しにくくなっていくと思うから」
そう言って海田先輩はコップに残っているお酒をグイッと飲み干した。
「おれからも塑羅緒に風子ちゃんと早く仲直りするように言っておくからさ。応援してるし、頑張ってよ」
大地くんとふざけていることが多いけど、海田先輩がいつもよりずっと頼りに見えた。
本当に喧嘩していたのならこの上ない助けになっていたに違いない。
「……ありがとう…ございます。……あの、好きって気持ちってどんな感じなんでしょうか?」
「あれれ、喧嘩して忘れちゃった?」
「そういう訳ではないんですけど……」