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イケないキミに白い林檎を
第20章 ふたりの嫉妬と秘密の関係

こうしていつも私の些細な変化を気に掛けてくれるのは嬉しい。
だけど、これは彼氏に言っていいことなのだろうか……。

言うか言わないか迷っているうちに、ソラ先輩が背後にやってきて私の肩に両手をポンッと置く。

焦った私はスマホの画面を見られないように急いで手のひらで覆い隠した。


「なるほど。俺に言えないようなことか……」

大魔王の笑みをしながら私の顔を覗き込むソラ先輩。
最終的に見つかったらまた何らかのお仕置きをされるに決まっている。

……ここは白状しておこう。


「実は……、颯太から会いたいってメッセージが毎日来るんです」

引っ越しの手伝いをしてから颯太と会っていない。

メッセージのやり取りをしているだけでもまだ未練があるって思われるかな……。

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