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イケないキミに白い林檎を
第22章 Reminiscence
それから数日後。
私とソラ先輩は、ある用事があって大型ショッピングモールに行くことになった。
しかも、いつもとは違うデートを楽しむことになっている。
今は雑貨屋に行ってたくさん種類があるシュシュを手に取り、吟味していたところ。
そして隣で一緒に見てくれているのは、ソラ先輩じゃなくて合宿で仲良くなった莉乃さん。
どうして莉乃さんがいるかと言うと、念願のダブルデートをしているから。
しかしデートとは名ばかりで、私と莉乃さんが服や雑貨を見て回り、それに男二人は振り回される形だった。
「これ可愛い!買おうかな」
「それ良いんじゃない?優しいピンク色が風子ちゃんに似合ってる」
ピンク色のシュシュについているタグの後ろを見ると、予想外の値段が書いてあって落胆する。
「シュシュにここまでは出せないかも……」