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イケないキミに白い林檎を
第24章 初恋の人
「どうしてそれを……」
「私なんですよね?」
「…………」
記憶の欠片を手に入れて喜んで話す私を前にソラ先輩はなぜか表情を曇らせた。
「莉乃さんと中学の時のアルバムを見たんです。海田先輩も北中出身って言ってたから、ソラ先輩も私と同じ中学だったんですね」
思い出すのが嬉しいことに違いないんだから、不機嫌になったのは気のせいだと思って話を続ける。
中学生の頃から私のことを知っていたんじゃないですか……?」
「知らないよ。乙羽さんとは高校で出会ったから」
「それは嘘です。だって、中学の頃によく一緒にいたって……んっ――――」
疑ってかかる私の口を塞ぐようにソラ先輩は強引にキスをしてくる。