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イケないキミに白い林檎を
第5章 狂乱


暗い夜道を黙って歩き、連れて行かれた場所はソラ先輩の住むマンション。

エレベーターで何階まで上がったのか覚えていないほど私は落ち込んでいた。


「入って」

「お邪魔します」


中に入ると無駄な物が見当たらず部屋は広々としていた。

リビングで休むことなく寝室へと進み、ベッドに近付くとそこに押し倒された。


「きゃっ……!」


両手首を掴んで逃げられないようにソラ先輩は私に被さってくる。



「……するんだろ?」


穏やかな表情から一変して、獣ような視線を向けてきてドキッとする。

今まで何とも思っていなかったのに男として意識してしまう。

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