この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
イケないキミに白い林檎を
第5章 狂乱
暗い夜道を黙って歩き、連れて行かれた場所はソラ先輩の住むマンション。
エレベーターで何階まで上がったのか覚えていないほど私は落ち込んでいた。
「入って」
「お邪魔します」
中に入ると無駄な物が見当たらず部屋は広々としていた。
リビングで休むことなく寝室へと進み、ベッドに近付くとそこに押し倒された。
「きゃっ……!」
両手首を掴んで逃げられないようにソラ先輩は私に被さってくる。
「……するんだろ?」
穏やかな表情から一変して、獣ような視線を向けてきてドキッとする。
今まで何とも思っていなかったのに男として意識してしまう。