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コーストライン
第1章 ベルが鳴る




「ん、ふぁ。。。。」



彷徨い散っていた、意識が戻ってきた。

アチラコチラに自分のために体に散らばる熱に視線を動かす。

仰向けになっても程よい盛り上がりをみせる双房は自分ではなく、そうしただろう男の唾液で濡れ、双房の頂上の突起は間接照明の明かりにてらされてもなお、鮮やかにが赤くヌルツキ彩しげに揺れていた。

中心部には圧迫され全体に引き攣りながらも最奥に快い刺激がじんわりと全身を包む。



「気がついた」

「どれくらい」

「ほんの少し」

「そう」

「ねぇ、激しくしていい」

「明日、休み」

「では、遠慮なく」



そう言い終わる前に一気に出口ぎりぎりに引き抜き一気に最奥に到着する。

急速な動きに最奥に鈍い痛みを伴いながらその先端を捉え搾りこもうとする。



「まだ、ダメだよ」



そう言い、また先程の動きを何度となく繰り返す。

言葉にならない言葉を発しながら彼の前では、ただの雌に成り下がる。

何度も達して、何度も求めて、ただ本能に従いこの後にくる、何も考えず、惰眠を貪る為に。



幾度となく、果て気を失うようにベットに沈む彼女を切なそうに眺める彼。

彼女の想い人は他にいる。

想い人に抱かれた後、彼女はそれを上書きするように彼を求め、彼に抱かれる。

自分のあら振れる心を落ち着かせる為に激しく。

彼女を好きなのかと問われれば、嫌いではない。

と答えるだろう。

だが、そう問われることはないであろう。



彼女と彼がこう言う男女の関係があることを、彼女達の友人は知らないから。





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