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コーストライン
第5章 be ru ga na ru
とりあえずは、真にその節の了解を取ろうと、頃合いの時刻になったので、圭吾は書店を出てバイト先に急いだ。
バイトの始まる時間には真はまだ店に来ていなかった。
圭吾は休憩時間に、店長に聞き真が来ているのを聞き了解を得るため事務所に行った。
「あ、別に良いぞ
なんなら、美紀に俺からも言っとく
出掛けるのは良いが、女の買い物に付き合うのは。。。
圭吾よろしくな」
あっさりOKが出た。
いつもの真の嫁に対してのデレぶりに呆れるが、後もあっさりOKをもらうと調子が崩れるが、その後の真の呟きに休日に行くのはやめて、バイトのある日の夕方にしようと決めた圭吾であった。
後日、美紀に連絡をして駅ビルで待ち合わせたが、圭吾は少し遅れる羽目になった。
美紀にはそのことを連絡して、圭吾は急いでいた。
一階のフロアー内で散策していると折り返し連絡を受けていたので、圭吾は一階のフロアーで美紀を探す。
探し当てたその店舗には、美紀について接客している叶和の姿があった。
叶和が仕事しているところを見るのはこれで二度目だが、やっぱり普段と違う彼女の顔を見て、トクンと胸がなった気がする。
そんな感情を圭吾は、胸にしまって、美紀の接客をしている叶和のところにゆっくりと歩みを進めた。
「コッチの色が似合うよ」
そう、声をかけたとき叶和が圭吾の顔を確認して一瞬戸惑った顔をしたのを圭吾は見落とさなかった。
が、それはほんの一瞬で、その後は接客用の顔を作り卒なく接客をされその場を美紀と去った。
もう少し、いたいと思った圭吾だったが叶和の普段見ている全く愛嬌のない表情とは違う仕事用の表情と、圭吾の顔を見て、戸惑った顔をしたことに満足した。
それにこれ以上いたら、美紀に何か感づかれてしまい、真にしれたら不味いと思ったからだ。
知られたら、絶対圭吾が昔したようにイヤ倍返しで、ひやかされるそう思い、美紀を連れ足早にその場を急いだ。