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コーストライン
第6章 ga ra su da ma
いつものように、バイトに行こうとして仕度をしていたら、圭吾のスマホに真からSNSが届いていた。
ーー今日はBARーー
ーー了解ーー
それだけ打ち、バイトに行くために、玄関に鍵をして出かけた。
「悪いな、打ち込みが終わったら、上がっていいぞ」
いつもなら月末の集計などは、美紀がやっていたが、体調を崩して、急遽圭吾がやることになった。
真と言えば、コンピューター関係はできる癖に、面倒と言って人に任せている。
暫くして、圭吾は打ち終わり真にプリントアウトして渡す。
「ありがとな
上がるか?」
「フロアーでヒマ潰してく」
「了解、程々に」
事務所を出てフロアーに行く。
コチラのBARは真の趣味のためにやっている。
カウンターの隅に座り、アルコールを嗜んでいると、隣からフワッと甘い香りが漂う。
「コチラ宜しいかしら」
「どうぞ」
またか、と思いつつ今日はそんな気分だな。と圭吾は女の誘いに乗ることにした。
見た目、自分より年上のその女性が話しかけてくるのに相槌を打ちながら、タイミングを計り、パウダールームに誘う。
パウダールームに行くとき、何気なくフロアーを眺めたら、見知った女性がいた。
職場で見たときよりハッキリとしたメイク。
その横には男性がいた。
照明の加減で表情はハッキリと見えなかったが、ただよらぬ雰囲気でその男が彼女の恋人であることは伺えた。
パウダールームに入り、そんな気は失せたなと思いつつ、年上の女を見つめつつ、今日は自分は動かず、この女に奉仕して貰おう。
バックルを緩め、圭吾はパウダールームの扉を背に立った。
「勃たせて」
女にそう放った。