この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
パズルー番外編ー
第4章 出逢い
「あの…、こちらの告別式に参列されるんじゃ、ないんですか…?」

いきなり、声を掛けられてすごく驚いた。
慌ててその場を離れようとしたら、

「あの、深谷昌幸の、恋人って…君?」

と言われて、思わず振り向く。

「あなたは誰?…どうして私の事知ってるの⁉︎」

「知ってるっていうか、深谷に恋人が居るって、聞いたことがあるだけだけど。なんとなく…でも、アタリ?」

迷いながら、こくりと頷いた。

「なんで、告別式に行かなかったの?もう、終わっちゃったよ…最後の挨拶、しなくてよかったの…?」

「…居ても立っても居られなくて、思わず来たけど、実際ココまで来たら、勇気が、なくて…まだ、昌幸さんが亡くなったなんて…信じたくなくて…でも、帰れなくて…出棺だけ、遠目に見ました…」

再びの沈黙。顔を振り上げたその人が。

「君、あの、その、妊婦さん、なんだよね?」

何で知ってるの⁉︎ 流石に怖くなった。

「あなた一体誰なの?」

「あ、ごめん。俺は深谷の友人で、幸村順一といいます。深谷から、少し前に、恋人が妊娠して、結婚するってきいたもんだから…」

昌幸さんの、友達…そう、か…友達に、私のこと話したりしてたんだ…

「……そう、ですか…」

「ねぇ!さしでがましいようだけど、妊婦さんなら雨に濡れたりしちゃダメだよ、身体が冷える!」

そんなことくらいわかってる。
だけど……他人には踏み込まれたくなかった。

「放っておいて下さい…昌幸さんがいないのに、独りで産んで育てるなんて無理だもん…このまま私も…」

「馬鹿なこと言うな‼︎」

怒鳴りつけられて、思わずびくりと震える。

/48ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ