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パズルー番外編ー
第1章 報せ
プルルルル
プルルルル
プルルルル

受付の電話が鳴り、私は受話器を取る。

「はい、杉本デンタルクリニックでございます。」

『お世話になっております、私、システムパワーソリューションズの土田と申します。』

昌幸さんの会社だ…

『杉本先生は、お手隙でいらっしゃいますでしょうか?』

「申し訳ございません、只今治療中ですので、ご伝言承ります。」

『では、お願いします。明日、システムの不具合の件でお伺いする予定になっていたのですが…』

「はい。」

『担当の、深谷の代わりに私、土田が参りますとお伝え頂けますでしょうか?』

「承知しました…深谷さん、どうかされたんですか…?」

思わず聞き返す。昌幸さんは、先生と懇意にしてるから、急遽来れなくなったとか、アポイントの変更は、直接先生の携帯に入れる事が多いって聞いてる…そうでなくても普通担当者本人が掛けてくるもんじゃないのかしら…

『…実は、深谷が亡くなりまして…』

「えっ⁉︎」

『…昨夜の話ですので、私どもに連絡が入ったのも今朝のことでして…弊社としましては、急ぎ後任の選定に入っておりますが、アポイントのあるお得意先様には、状況確認だけでもお伺いしなければということで、私、深谷の上司の土田が伺いますと、お伝え頂ければ…』

「…………」
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