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パズルー番外編ー
第1章 報せ
『ご伝言、お願いできますでしょうか?』
「…ぁっ…も、申し訳ございません、承りました…あ!あの!」
『何でしょう?』
「…すみません、なんでもありません…」
『では、宜しくお願いします。失礼します。』
電話が切れた。
電話が切れた後も、受話器を握り締めたまま、動けなかった…
受話器からの、ツー、ツー、ツー、という音が、やけに大きく感じた。
先生が治療を終え、患者さんが待合室に戻る。
回ってきたカルテを見ながら、治療費の精算を終える。
処置後、デスクに座って書きものをしている先生に声をかけた。
「先生、あの…」
「ん?」
「システムパワーソリューションズの…」
「あ、深谷くん?連絡あった?」
先生は、自分の携帯の着信を確認しながら聞いてきた。
「先程、土田さんと仰る方からお電話で…担当の深谷さんが、亡くなったそうです…」
「えぇっ⁉︎ なんで? 」
私はかぶりを振った。
「……急ですし…事故…でしょうか…病気は…聞いたことないし…」
「ん〜、まぁ脳梗塞とか、その辺は予兆もわかりにくかったりするから、一概には言えないけどねぇ…何にしても彼まだ20代でしょ。気の毒にねぇ…葬儀とか、なんか聞いた?」
「…ぁっ…も、申し訳ございません、承りました…あ!あの!」
『何でしょう?』
「…すみません、なんでもありません…」
『では、宜しくお願いします。失礼します。』
電話が切れた。
電話が切れた後も、受話器を握り締めたまま、動けなかった…
受話器からの、ツー、ツー、ツー、という音が、やけに大きく感じた。
先生が治療を終え、患者さんが待合室に戻る。
回ってきたカルテを見ながら、治療費の精算を終える。
処置後、デスクに座って書きものをしている先生に声をかけた。
「先生、あの…」
「ん?」
「システムパワーソリューションズの…」
「あ、深谷くん?連絡あった?」
先生は、自分の携帯の着信を確認しながら聞いてきた。
「先程、土田さんと仰る方からお電話で…担当の深谷さんが、亡くなったそうです…」
「えぇっ⁉︎ なんで? 」
私はかぶりを振った。
「……急ですし…事故…でしょうか…病気は…聞いたことないし…」
「ん〜、まぁ脳梗塞とか、その辺は予兆もわかりにくかったりするから、一概には言えないけどねぇ…何にしても彼まだ20代でしょ。気の毒にねぇ…葬儀とか、なんか聞いた?」