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手を繋ごう〜愛憎II〜
第20章 夏子の恋
「もしもーし、聞いてますかー?」

と、萌が言う。

今日は少しテンションが高い。

(良い事あったのかな?)

なんて、考えていたら、目の前にブレザー姿の男子高生がやって来て

「あのっ!」

と言う呼び掛け方に、てっきり萌と思ったら、

「新田夏子さん!一目惚れしました!付き合って下さい!」

と言う彼がやって来た。




告白は保留にし、「じゃあ一週間後に返事下さい!」
と、スタスタ歩いて行ってる姿をぼーっと固まって見ていた夏子は、HRが終わり、1時間目が始まる今でもぽやーんとしている。


そんな夏子を見て、今日の朝、夏子の話をしていた萌と誠はコソコソと、

「紘は良いのか紘はっ!」
「私にそんな事言われてもっ!」

と言う会話をしていた時に、夏子の前に紘がやって来て、

「なっちゃん!課題やって来た?」

と聞いてくる。

それに誠と萌は顔を見合わせ

「ちょ、これ、何フラグ?」
「知らないわよ!」

とコソコソしていたら、夏子はほわぁんとした笑顔を浮かべ

「うん!やって来たよ!」

と答えて

紘が

「わかんねーとこあるんだけど、教えてくれー」

と言っている。


誠と萌は顔を見合わせ、誠が興奮したように

「紘、どんな風の吹きまわし?」
「わかんないわよ!」
「だって今までこんな風になっちゃんに聞いてくる事なかったじゃん!」
「だから分からないって!」

と話している時に、学校のチャイムが鳴った。

「じゃ、後でまたー」

と、ニコニコと紘が夏子に笑いかけているのを、興奮気味の、色々早まった誠は手紙を作って、斜め右にいる紘に向かって投げる。

『お前、ほんとは誰が好きなんだよ!』

その返事を紘が

『なっちゃんだけど。』

と、書いている紙を見た瞬間、誠はガタンッと立ち上がり


「はぁぁぁぁぁぁ〜〜?!」


と言う雄叫びを上げ、誠が教科担任に叱られたのは、言うまでもない。

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