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手を繋ごう〜愛憎II〜
第9章 偽彼作戦
それに対し、哲治は笑いながら
「お前の金は俺のものだろ。お前の体も俺のものだ。」
と言う。
「私はそんな事で、バイトしてるわけじゃないの!それに…」
「美咲の体は、美咲本人のものですよ。」
と、隆が応戦した。
「なんでてめぇが入ってくるんだ!てめぇには関係ないことだろう!」
喫茶店に声が響き渡る。
「ちょっ、哲治くん、声でかい…」
怯える美咲に隆は更にぎゅっと、美咲が握り締める手を握る。
「関係大ありですよ。なんせ貴方がいなければ、美咲がこんなに苦しむ事はなかった筈だ。」
「何言ってんだよ!お前、苦しんでたのか?」
そう言う哲治に
「この人はちゃんと分かってくれるの!私の気持ち!」
そう言いながら、隆の肩を持ち、顔を近づける。
(キスする振りをして、相手の感情を引き出す為よ…でも、なによ、この胸の高鳴り)
誠の作戦に憎らしく思う美咲。
ドキンドキン…
美咲の胸が高鳴り、手が震える。
隆と美咲の唇が掠めたその時
「お前何そんな事こんな所で出来んの?誰でもそんな事出来んの?」
哲治は笑いながら言う。
「そ…」
そんな事…と言おうとした美咲に哲治は続ける。
「丁度良い財布と、捌け口だったのになぁ…お前なんか体だけだ。体だけ!」
(体だけ…)
ツキン…と胸が痛む美咲に哲治は続ける。
「てめぇとなんかいても全然楽しくもなかったよ!むしろラブホいる以外は透明人間?みたいな。ははは!!」
そう言う哲治に、美咲は苛々苛々して来た。
その時ポソッと隆が
「やって良いぞ。言い返せ。後始末は俺がするから」
と言った。
(なんで、隆はこう言う時…分かってくれるのかしら…)
吹奏楽のときもそう。
いつも味方になってくれた。
美咲はその言葉を聞き、ダイナマイトの導火線に火を付けるが如く、コップの水を持ち、哲治の顔を目掛けて
「私だって、あんたと一緒にいてもクソも楽しくなかったわよ!!」
声に力を込めて、ピシャンッと哲治に水を掛けた。
「お前の金は俺のものだろ。お前の体も俺のものだ。」
と言う。
「私はそんな事で、バイトしてるわけじゃないの!それに…」
「美咲の体は、美咲本人のものですよ。」
と、隆が応戦した。
「なんでてめぇが入ってくるんだ!てめぇには関係ないことだろう!」
喫茶店に声が響き渡る。
「ちょっ、哲治くん、声でかい…」
怯える美咲に隆は更にぎゅっと、美咲が握り締める手を握る。
「関係大ありですよ。なんせ貴方がいなければ、美咲がこんなに苦しむ事はなかった筈だ。」
「何言ってんだよ!お前、苦しんでたのか?」
そう言う哲治に
「この人はちゃんと分かってくれるの!私の気持ち!」
そう言いながら、隆の肩を持ち、顔を近づける。
(キスする振りをして、相手の感情を引き出す為よ…でも、なによ、この胸の高鳴り)
誠の作戦に憎らしく思う美咲。
ドキンドキン…
美咲の胸が高鳴り、手が震える。
隆と美咲の唇が掠めたその時
「お前何そんな事こんな所で出来んの?誰でもそんな事出来んの?」
哲治は笑いながら言う。
「そ…」
そんな事…と言おうとした美咲に哲治は続ける。
「丁度良い財布と、捌け口だったのになぁ…お前なんか体だけだ。体だけ!」
(体だけ…)
ツキン…と胸が痛む美咲に哲治は続ける。
「てめぇとなんかいても全然楽しくもなかったよ!むしろラブホいる以外は透明人間?みたいな。ははは!!」
そう言う哲治に、美咲は苛々苛々して来た。
その時ポソッと隆が
「やって良いぞ。言い返せ。後始末は俺がするから」
と言った。
(なんで、隆はこう言う時…分かってくれるのかしら…)
吹奏楽のときもそう。
いつも味方になってくれた。
美咲はその言葉を聞き、ダイナマイトの導火線に火を付けるが如く、コップの水を持ち、哲治の顔を目掛けて
「私だって、あんたと一緒にいてもクソも楽しくなかったわよ!!」
声に力を込めて、ピシャンッと哲治に水を掛けた。