この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
手を繋ごう〜愛憎II〜
第9章 偽彼作戦
ーーそんな中、白燐堂の窓辺で、少年が店の様子を見ていた。
周囲はその様子に怪訝な表情でみているが、少年は全く気にしていなかった。
(あいつ…萌のパフェなんか一緒に食いやがって……。)
少年は思う。
水曜日以外、ずっと二人は一緒にいる事実。
(なんであいつなんかと……)
その想いばかりで、彼は行動をしていた。
(どうしたら萌は僕の事を見てくれるだろう…)
ぎゅっと手を握りしめ、じっと、店の様子を見ていた四人はそのことに全く気が付かなかった。ーーー