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第16章 芳川 翠 ー熱ー
ヴー、ヴー、ヴー…
枕元で、充電器に繋いだままの携帯が震える。
それに気づいて、携帯に手を伸ばした。
てっちゃんからの、着信…
「…はぃ…」
「翠⁉︎ 良かった、今ドコ?」
へ…?
「…うち…」
「家?何、会社休んでんの⁉︎」
…えーっと。
頭がぼんやりして、すぐに言葉が出てこない。
「…鼻声だけど…風邪?」
「………」
電話なのに、こくんと頷いてしまう。
「熱は?」
「…わかんない…」
「病院は⁉︎」
「…行ってない…」
「……すぐそっち行くから!」
へ…?
働かない私の頭が、状況を理解するより先に、通話が切れた。
ぼんやりと携帯を見る。
不在着信が6件。
未読のLineが10件。
Lineは殆ど、スタンプ欲しさにお友達登録してるサイトの更新情報だったけど…
お昼休みにてっちゃんがくれたのもあった。
枕元で、充電器に繋いだままの携帯が震える。
それに気づいて、携帯に手を伸ばした。
てっちゃんからの、着信…
「…はぃ…」
「翠⁉︎ 良かった、今ドコ?」
へ…?
「…うち…」
「家?何、会社休んでんの⁉︎」
…えーっと。
頭がぼんやりして、すぐに言葉が出てこない。
「…鼻声だけど…風邪?」
「………」
電話なのに、こくんと頷いてしまう。
「熱は?」
「…わかんない…」
「病院は⁉︎」
「…行ってない…」
「……すぐそっち行くから!」
へ…?
働かない私の頭が、状況を理解するより先に、通話が切れた。
ぼんやりと携帯を見る。
不在着信が6件。
未読のLineが10件。
Lineは殆ど、スタンプ欲しさにお友達登録してるサイトの更新情報だったけど…
お昼休みにてっちゃんがくれたのもあった。