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第20章 北川 遙
夜もお風呂に入れて授乳すると、割とまとまって寝てくれるようになったから、私の寝不足もだいぶ解消された。

そんなある日。
いつものように帰ってきた樹さんと、ソファで隣り合って座ってTVを観てた。
授乳ケープの中で大樹に授乳してたけど、大樹はもう完全に寝落ちして乳首を加えてた口も離れた。

「寝たから向こう連れてくね。」

大樹をケープから出して、服を戻し、ケープを外してソファに引っかける。

「…ん…遙ももう寝るのか?」

「うん?なんかあった?」

「…や、その…まぁ、いいや…」

「?」

首を傾げながら寝室のドアを開け、大樹とベッドに入りかけて、ふと歯切れの悪い樹さんの様子が気になる。

いつも寝室のベッドで私と大樹が寝て、樹さんは元々クローゼットがわりに使ってた部屋で寝起きしてるから、このところ会話も少ない、といえば少ない。

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