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第21章 幸村 昌希
大学の学費や生活費はお父さんが出してくれていたから、在学中はお父さんと会って食事することもあったらしいけど。
就職して自活を始めてからは、別に会う理由もないし、と会ってないらしい。
お父さんから誘われても、何かと理由をつけて断っていたら、そのうち連絡もなくなった、と言っていた。
新しい奥さんや子供だって、いつまでも成人したムスメがチラつくの、嫌だと思うのよね。まぁ、私にしたら知ったこっちゃないわよ、とも思うんだけど。と、由香は吐き捨てた。
お母さんにも新しい家庭があって。遊びに来いと言われても、そこは他人の家だ。一度遊びに行って、あまりの居心地の悪さに泊まる予定もキャンセルして、最終の新幹線で帰ってきた、と言った。
確かに、思春期とかで親が再婚したんだって、なかなか馴染めなかったりするっていうのに、成人してからなんて、尚更だろう。
その上その家にも由香より年下の、由香が21の時に高校生だかの息子がいて、舐めるような目つきで由香を見てきたらしく、身の危険しか感じなかった、と言っていた。
就職して自活を始めてからは、別に会う理由もないし、と会ってないらしい。
お父さんから誘われても、何かと理由をつけて断っていたら、そのうち連絡もなくなった、と言っていた。
新しい奥さんや子供だって、いつまでも成人したムスメがチラつくの、嫌だと思うのよね。まぁ、私にしたら知ったこっちゃないわよ、とも思うんだけど。と、由香は吐き捨てた。
お母さんにも新しい家庭があって。遊びに来いと言われても、そこは他人の家だ。一度遊びに行って、あまりの居心地の悪さに泊まる予定もキャンセルして、最終の新幹線で帰ってきた、と言った。
確かに、思春期とかで親が再婚したんだって、なかなか馴染めなかったりするっていうのに、成人してからなんて、尚更だろう。
その上その家にも由香より年下の、由香が21の時に高校生だかの息子がいて、舐めるような目つきで由香を見てきたらしく、身の危険しか感じなかった、と言っていた。