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第36章 間宮 涼香
私が、この世に同性を好きになる人がいる、という事実を認識したのは、高校の頃だったかもしれない。
勿論テレビではおネェだの女装した男性だのは見たけれど、その人たちがテレビ用に作ったキャラなのかそうでないのかがよくわからなかったし、テレビの中の人たちは、自分とは別世界の人たちで、自分と同じ人間としては認識していなかったかもしれない。
高校の頃、仲良くしてた友達が本が好きで。いつも小説を読んでた。そんなに面白いなら読んでみたいから貸して欲しい、と言ったらすごく気まずそうで。
「でも、面白くないかもしれない…私は好きだけど…」
と言われた。
「嫌ならいいけど。ただ、面白いかどうかは読んだ後の感想であって、読む前に判断する事じゃないでしょ?」
と言ったらその子は嬉しそうに笑って。
コレは続編だから最初の話をもってくる!と約束してくれた。
その本が、所謂、BLと言われるジャンルであることを、後になって知った。
勿論テレビではおネェだの女装した男性だのは見たけれど、その人たちがテレビ用に作ったキャラなのかそうでないのかがよくわからなかったし、テレビの中の人たちは、自分とは別世界の人たちで、自分と同じ人間としては認識していなかったかもしれない。
高校の頃、仲良くしてた友達が本が好きで。いつも小説を読んでた。そんなに面白いなら読んでみたいから貸して欲しい、と言ったらすごく気まずそうで。
「でも、面白くないかもしれない…私は好きだけど…」
と言われた。
「嫌ならいいけど。ただ、面白いかどうかは読んだ後の感想であって、読む前に判断する事じゃないでしょ?」
と言ったらその子は嬉しそうに笑って。
コレは続編だから最初の話をもってくる!と約束してくれた。
その本が、所謂、BLと言われるジャンルであることを、後になって知った。