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続・飼っていたペットに飼われています。
第39章 【微裏】欠けた心を埋めることは容易じゃない①(スイ目線)

「サキ…。本当に俺のサキなの…?」
入り口のドアを閉めて鍵をかけると両手で彼女の頬を包んでその哀しげな瞳の奥を探る。
「私だよ…。スイのサキだよ…。でも…。」
何かを言いかけるその唇にそっと自分の唇を重ねて、左の項に指をやると、僅かな凹凸を感じて安心する。
そのまま確かめるように何度も舌を往復させて均等に並んだ歯や、小さいのに肉厚で熱い舌の感触を確かめる。
「……サキ…。」
「スイ…。もう、いいでしょ?」
「駄目だ…。全然足りない。もっとサキの心も身体も俺のものだって確かめさせて。」
そういって手を下に下げて、自分のせいでより卑猥に成長した胸の大きさを確かめるように揉みしだきながら、再びキスをしようと近づけた唇を拒否するようにサキが顔を背けた。それを2、3度繰り返したところでようやく言葉で直接拒絶を受ける。
「…駄目。待って。」
「何でだよ…!」
「さっきの嘘なんでしょう? 私がスイを裏切ってないって。確かに誰かと……交わった記憶があるもん…。」
「嘘じゃない。サキを無理矢理抱いたのは俺だ。」
「私に気を遣わないで本当のことを話して! こんな身体じゃ私…、スイに指1本触れてもらう資格なんてない。」
「だから本当だって!」
「嘘!」
埒の明かない会話に苛立ちが募り、隠し通すはずだったあの映像の存在を口にしてしまう。
「…証拠ならあるよ。事務所の防犯テープ。本体のは完全に消してきたけど、コピーは何かあったときのために保管してある。そんなに信じられないなら見る?」
迷わずこくりと頷いたサキに、ラクな格好に着替えるよう促すと自分も普段の部屋着に着替えて再生の準備をする。
入り口のドアを閉めて鍵をかけると両手で彼女の頬を包んでその哀しげな瞳の奥を探る。
「私だよ…。スイのサキだよ…。でも…。」
何かを言いかけるその唇にそっと自分の唇を重ねて、左の項に指をやると、僅かな凹凸を感じて安心する。
そのまま確かめるように何度も舌を往復させて均等に並んだ歯や、小さいのに肉厚で熱い舌の感触を確かめる。
「……サキ…。」
「スイ…。もう、いいでしょ?」
「駄目だ…。全然足りない。もっとサキの心も身体も俺のものだって確かめさせて。」
そういって手を下に下げて、自分のせいでより卑猥に成長した胸の大きさを確かめるように揉みしだきながら、再びキスをしようと近づけた唇を拒否するようにサキが顔を背けた。それを2、3度繰り返したところでようやく言葉で直接拒絶を受ける。
「…駄目。待って。」
「何でだよ…!」
「さっきの嘘なんでしょう? 私がスイを裏切ってないって。確かに誰かと……交わった記憶があるもん…。」
「嘘じゃない。サキを無理矢理抱いたのは俺だ。」
「私に気を遣わないで本当のことを話して! こんな身体じゃ私…、スイに指1本触れてもらう資格なんてない。」
「だから本当だって!」
「嘘!」
埒の明かない会話に苛立ちが募り、隠し通すはずだったあの映像の存在を口にしてしまう。
「…証拠ならあるよ。事務所の防犯テープ。本体のは完全に消してきたけど、コピーは何かあったときのために保管してある。そんなに信じられないなら見る?」
迷わずこくりと頷いたサキに、ラクな格好に着替えるよう促すと自分も普段の部屋着に着替えて再生の準備をする。

