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続・飼っていたペットに飼われています。
第41章 【裏】欠けた心を埋めることは容易じゃない③(スイ目線)
「…サキ、起きて? 出かけるよ。」
「んー…? まだ眠いよぉ…。」
「久しぶりにあの湖行こうよ。今回の件でも高木さんに色々助けて貰ったから挨拶と報告しないと。ほら、サキの好きな甘いパンケーキとカフェオレできてるから。ね?」
「……ん、わかった。じゃあサキのお願い聞いて?」
「いいよ、何?」
「ちゅーして? いっぱい気持ちよくして頭ふわふわにしてぇ?」
「…っ!」

 休みの日朝のサキは寝覚めが悪い。お母さんに無理矢理着替えさせられていた子供の頃みたいだ。
 だからって、これからはもっと大事にしようと思ってるのに朝から煽らないでほしいと思いつつ目を瞑ったままの半開きの柔らかい唇に優しくて軽いキスをひとつ落とす。
「…ちがうもん。大人のキス知らないの? ばか…。」
 こっちの気遣いも知らずくるっと背を向けて、再び夢の世界に戻ろうとする駄々っ子にお仕置きがてら本気を出すことにした。
「それ、教えてやったの誰だっけ? もういいや…、渋滞に巻き込まれても。ほら、サキお着替えさせてあげるね。はい、万歳して?」
「うん…。」
 ボタンを付け直した紺色のパジャマをプチプチと外して夜用だという柔らかいブラをそっと上にずらす。
 前まではこんな余計なものもしてなかったのに、美容にうるさい裕美と最近ヘアメイクになったマミから怒られたらしく、ノーブラで過ごすのはやめたらしい。女は面倒くさそうだ。
「サキ、いっぱい気持ちよくしてあげるから早く起きろよ。…ああ、久しぶりにPV撮っとくか。後で文句言われそうだし。治ったら俺の好きなこといくらでもしていいんだろ?」
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